八ヶ岳 編笠山(2523.7m) 2013年8月4日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:44 観音平−−5:06 押出川−−6:04 編笠山(休憩) 6:40−−7:04 押出川−−7:45 観音平

場所山梨県北杜市/長野県諏訪郡富士見町
年月日2013年8月4日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場観音平に駐車場あり。ただし大人気ルートのため早朝のうちに満杯になり、その後は長い長い路側駐車となる
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望東以外は開ける
GPSトラックログ
(GPX形式)
無し
コメント観音平から往復。下界は雲の下だったが山頂は雲海の上。ただしこの日は空気の透明度が悪く北アは全く見えなかった




登山口の案内標識。まだ真っ暗 シャッター速度 1/2秒
押出川が近付くと岩が増える 押出川。でも7水は無い
押出川の案内標識 さらに登る
樹林の隙間から見える南ア
沢のような岩が続く 樹林の高さが低くなってくる
ハイマツが増える この標識から山頂まで5分だった
森林限界を突破 編笠山山頂
編笠山から見た南〜西の展望(クリックで拡大)
編笠山から見た南アルプス北部(クリックで拡大)
編笠山から見た八ヶ岳中央部
編笠山から見た七面山
編笠山から見た奥秩父、小金沢連峰
編笠山から見た富士山 下山開始
すぐにハイマツ登場 涼しい樹林を下る
唐松樹林 平坦地の雲海。最初の休憩地にちょうどいいか
ホタルブクロ 傾斜が緩むと観音平は近い
観音平登山口 駐車場は満杯


 前日は空木岳日帰り往復したので、この日は少し控えめの山へ。標高差1000m程度が適度だろうと考え、展望も加味して目的地は編笠山に決定。天気予報では今日の方が好天が予想され、前回のような北アの大展望を期待していいだろう。標高差1000mなら所要時間は登り2時間半、下り1時間強か。ただし、昨日の標高差1500mの登り下りの疲労が残るので、若干時間がかかりそう。

 前日夕方に観音平に到着、この時点で駐車場は半分以上埋まっていた。止まっている車は山の上で宿泊する登山者のものがほとんどだろう。標高1500mもあるので涼しく寝られた。翌朝は暗い時刻から車が次々とやってきて駐車場は埋まっていく。さすが人気の山だ。こちらは日帰りだが中央道の渋滞が始まる前に帰りたいのでまだ暗い時刻、4時前に出発。2週間前に歩いたばかりなのでヘッドランプの明かりでも問題なし。

 登山口付近は遊歩道が入り組んで分かりにくいが、一番太い道を選んで登ればいいのは前回体験済み。案内標識が無くても迷うことなく進む。カラマツ植林帯を緩やかに登るうちに、最初は廃林道のような広かった道がやがて通常の登山道の幅に変化する。周囲は徐々に明るくなってきたが、私の古いデジカメでは感度が低く、肉眼では問題無い明るさになっても感度を最高にしてもシャッター速度は1/10より長く手持ちではブレる速度。こんな場合は立ち木の幹にデジカメを足当てて固定するのが効果的。今時のデジカメならもっと高感度が可能だし、高感度でのノイズも低いだろう。

 雲海(1880m)にはテントが1つ。登りの人か下りの人かは不明。ここは水場が無いところなので水を持ち上げる必要があり、平坦地でテントに適当ではあるが水の重さが。この付近でヘッドライトを収納。なおも登る。植生はカラマツ植林からシラビソ樹林へと変わり、葉の茂り方が濃くなって樹林の中では少し暗くなる。今のような夏場は日差しが遮られて涼しくていいだろう。冬は日差しが無くて寒そうだが。

 登山道上に河原のような大きな石が現れるようになると押出川が近い。たぶん大雨が降ると川になるのだろうが、かなりの雨量でないと流れないような。渡渉のように石の上をつないで歩いていく。傾斜が緩むと押出川(2090m)。ここは編笠山への直登ルートと青年小屋へ至る巻道の分岐だ。川とは言っても先ほどまでの登山道と同じで大雨でないと水が流れないような場所だ。今は水たまりができているだけで水場は無い。ただし雲海以降では唯一の平坦地で標高的にも中間地点手もあり、たくさんの登山者が休憩する場所だ。今の時刻は無人だ。

 押出川を過ぎても石が点在する登山道は変わりがないが、傾斜がきつくなってくる。水が流れたら滝ができそうだ。充分明るい時刻になったがまだ登りも下りも登山者は皆無、独り静かに登り続ける。早朝なので気温が低くあまり汗をかかずに済むのはありがたい。虫もまだ少ない。前回はアブがひどかったからなぁ。

 登山道は途中から一直線に山頂を目指すようになる。結構な傾斜でまさに胸突き八丁。数か所で樹林が開けて南アの姿が見える場所がある。今日は天候は申し分ないが空気の透明度がイマイチで南アですら微かに霞んで見えるくらい。これだと北アは見えないかも。

   徐々に周囲のシラビソの高さは低くなり、変わってハイマツが混じるようになり森林限界が近い気配。そのうちに立ったハイマツが主流となり、ハイマツの壁に囲まれた溝のような登山道をグイグイと登る。傾斜は相変わらず急で効率が良いと言えるが、足が強くないとかなりきついだろう。特にここは山頂付近で、登りでは結構体力を使った後だし。下りもきついかな。

 山頂直下でとうとうハイマツが切れて草付きに変わって森林限界を突破、ただし鳳凰三山のような花崗岩の風化した砂礫ではなくゴロゴロした溶岩地帯という変わった風景が広がる。山頂の東側を巻くように上がっていって山頂到着。ほぼ計画通りで登りの所要時間は2時間20分だった。

 結構な人がいるかと思いきや、山頂にいたのは合計6人だけ。考えてみると青年小屋泊まりの場合、大半の人は朝一で権現岳に向かうのだろう。朝から「裏山」訪問は少数派らしい。残念ながら北アは霞んでしまって全く見えない。中アすらも霞んでほとんど見えないほど。風が穏やかで空気が流れないのが原因か? それとも前回の展望が良すぎたのだろうか。赤岳などの八ヶ岳核心部は逆光で写真写りはイマイチ。あちらはかなりの人出だろう。富士山は見えているがやっぱ霞んでいる。ここから見ると山頂は雲がかかっているようにも見えるが、実際はどうだろうか。

 しばし山頂で休憩。若者3人組が一風変わった山頂での記念写真撮影中。最近流行している「アクション写真」とでも言うべき写真で、ジャンプした瞬間を撮影しようと苦戦していた。しかし、デジイチとは言えシャッターを押したタイミングと実際にシャッターが切れるタイミングに微妙なタイムラグがあるだろう、タイミング合わせにかなり苦労していた。解像度は落ちるが、動画で撮影して後からフレーム単位で切り出した方がいいかもしれない。数10回もジャンプして疲れた様相だった。こんなことは私みたいなオジサンがやったら怪しすぎるだろうな(やるつもりは毛頭ないが)。

 30分ほどの休憩で下山開始。それまでに先行して下山していったのは単独男性1名のみ。青年小屋から上がってくる人も観音平から上がってくる人もまだいなかった。

 下りは傾斜が急なので快調。下り始めてすぐに登ってくる人とすれ違ったので、これは観音平発の人だろう。私とは40分差くらいか。下っていくと次々に登りの人とすれ違う。日曜日でも日帰り登山者はかなり多そうだ。高度を下げるとシラビソ樹林、カラマツ植林と変わっていき、傾斜が緩むと駐車場は間近。登山口に出ると既に駐車場は満杯で、これから出発する登山者の姿も多い。まだ8時前だからなぁ。今は気温が低いからかアブの攻撃もなく、代わりに赤とんぼが飛び交っていた。下りの所要時間は予想より大幅に短い1時間5分。往路の半分以下で下れるのは傾斜が相当きついからで、標高差1000mの割には一般登山者にとってはきつい登りと下りかもしれない。

 

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